【音楽のまち】僕が88night「逆光」のMV制作を何よりも優先した理由
お久しぶりの更新になりました、地域おこし協力隊のナカタです。
88night「逆光」のミュージックビデオが矢巾町のYouTubeチャンネルで公開されました。
こちらの記事にもあるように、88nightは不来方高校(をつい先日卒業した)軽音楽部のバンドで、特にVo./Gt.のオダくんとは協力隊着任初年度から何かとご縁があります。
思えば矢巾に移住してきて「せっかくだしMV撮りてぇな」と不来方高校にアポをとったのが初年度の夏で、そこから実現に至るまで随分と時間がかかり、同校のガールズバンド タソガレ星煌群のMVが公開されたのは二年目になってからでした。
そもそも現役高校生のMVを作ろうという時点で、その企画の優先度は下の下の下になります。
彼(彼女)らの本分は勉強であり、学校行事への参加であり、無事に進路を決めることなのですから「どこからともなく現れた協力隊が部活動の延長線上で映像を作る」とかいう突拍子もない話は、ともすれば学校さんにとっては迷惑でしかないワケです。ホントすいません。
何の話でしたっけ?
あぁ、ぼくが今回のMV制作を最優先にした理由でしたね。
矢巾町が天津木村賞を受賞した第20回IATふるさとCM大賞は、当時”総合的な探求の時間”という授業でCM制作を選択してくれた不来方高校の生徒さんと一緒に取り組みをさせていただきました。
その時のメンバーに居たんですよ、オダくんが。
彼の積極性とか、周りを引っ張っていく姿勢とか、頼るべきところでちゃんと大人を頼るところとか、そういうのがすごい良かったんですよね。
つまりまぁ……ぼくが個人的に気に入ってる奴のバンドなんで、そりゃ作ってあげたくなるのが人情じゃないですか。
しかし、彼らが2年生の内にMVを撮ることは叶わず。みんなもう進学のためにバンドどころじゃねぇ状況になっていて「いやー作ってあげたかったけどなー」と思っていたところで、夏祭りでの再会がありました。
その時、冗談半分で「全員無事に進路決まったらMV撮ろうぜ」って話したのを覚えていてくれて、「やりましょう」ってなったのが3月入ってからで。
4月になったら県外に進学する子も居るので、やるならもうソッコーでやるしかなかったんです。
だからもう年度末のクッソ忙しい時だったけど、何を差し置いても88nightを優先しました。そんくらい彼らの思い出を作りたかった。
ぼく自身、高校時代は音楽コースのバンド専攻で、思い出に残るようなライブもいっぱいしたし「こいつとずっとバンドやりたい」って思うような同級生も居たけど、それでも大人になってから連絡取り合ってる奴なんて片手で足りる程度なんですよ。
文化祭でやった”君という花”も、卒業ライブでやった”ジターバグ”も、大久保HOTSHOTでやった初めての学外ライブも、下北沢屋根裏に出れたことも、全部忘れられない思い出なのに写真も映像も残ってないんですよね。それって思い出した時メッチャ悔しいんですよ。
まぁ今は時代も違うんで、メンバーそれぞれのスマホに色々入ってるんだろうけど。
要するに「ヘタしたら今後の人生で再会できるかもわからないメンバーでバンドをやっていた」っていう事実を形に残してあげたかったんですよね。
だから、本人達も今は多分「MV出来たぜーヒャッホー」みたいな感じだと思うんですけど、出来れば何年後とか十何年後に、ふと思い出してMV見てひっそりと泣いてほしい。そんで、その勢いで同窓会とか企画してくれたら最高です。
88nightのみんな、音楽続けてくれよな!あと出来ればなんか売れてMVの仕事くれ!
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