矢巾町の植物散歩 その3

〜晩秋の町内をぶらぶらと散歩〜

おはようございます! または、こんにちは! もしくは…こんばんは!!岩隈のメガネの方です。
気付いたらアッ!と言う間に秋が来ましたね…
真夏日ばかりで秋が来る前に冬の訪れが来るのではとヒヤヒヤしておりました。

植物屋としては四季が好きなのは当たり前なのですが、秋が特に好きなんですよねぇ…
食べ物が美味しいのも当たり前ですけど、木々の紅葉や実りがたまらなく好きなんですよ(笑)

ブドウ科 (野葡萄 ノブドウ) Ampelopsis glandulosa var. heterophylla

矢巾ショッピングセンターの垣根で見つけたコチラ 初回の散歩でも発表してますが…
町内の至る所で目にするブドウの仲間なんですが…!食べられないんですよ~(笑)
自然に生えてて食べられるのは”山ブドウ”なんですよ。
実は色づいているのは虫が入っている証拠で、実際は白い色が正しい果実の色なんです…。

でも、こうやって色づいた実がなっていると美しいんですよね…
街路樹や里山を彩る秋の風物詩の一つだと思っております!

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バラ科 (花梨 カリン) Pseudocydonia sinensis

コチラは、ねむの木公園にあるカリンの木の果実です!
幼少時は、よく母と散歩する遊歩道で見つけては拾って加工してジャムや飲み物にしておりました。

ちなみに果実の香りは何とも言えない甘い香りを放っており、そのまま食したい所なんですが…
硬いし、渋いし生食なんて絶対に出来ない果実なんですよ(笑)
そして写真でも解りますが、果実は熟れるとすぐに虫が入ります。
虫との闘いでもある果実ですが、皆さん知っての通り?薬効は高いんです!
お馴染みのノド飴でも見ますもんね(笑)

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カキノキ科 (柿 カキ品種不明) Diospyros kaki

コチラも同じく、ねむの木公園で発見!
品種名の同定は難しいのですが、”川端”かなぁ…?といった感じです。

町内に限らず、県内で見る柿は基本的に渋柿である事が多いです。
冬の間に仕込んで販売する事が多いからなんでしょうか…?
東京に居た時は渋柿は滅多に目にする事が無く、人の家の塀から飛び出てる柿はしょっちゅう
もいで食べてました(笑) でも今は柿が好きじゃないんですよね~(笑)
花生けする時には柿の色っぽさや、美しさは抜群なのでソッチ方面は大好きなんですが…!

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ミズキ科 (山法師 ヤマボウシ) Cornus kousa

一見すると子供達は大概が「悪魔の実だ!」と言います。
某漫画のアレですね(笑)

コチラの果実は本当は甘くて美味しいんですよー!!
品種によっては常緑性(常に葉が付いている)であったりして、シンボルツリーにも人気ですね!
葉が展開してくる様、花の時期、紅葉なんでもござれの強い樹木ですね!

ちなみに今回は果実は食しませんでした(笑)

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シソ科 (小紫式部 コムラサキシキブ) Callicarpa dichotoma

学生時代によく耳にする事もあったでしょう紫式部
その名前を冠するコチラはムラサキシキブの園芸種でコムラサキシキブといいます。

性質は強健で庭木にするとアッ!と言う間に大きく成長してくれます!
大きくなるごとに魅力的なのは、この枝垂れですね!
秋ごろになると紫に色付き、秋の植物の色味に高貴な色を加えてくれます♪
ちなみに…食べられます(笑)

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アジサイ科 (紫陽花 アジサイ) Hydrangea macrophylla

暑い夏が終わり、秋のひんやりとした空気が流れ出すと、気になってくるのがコチラの発色をした
“秋色アジサイ”初夏の頃には青やピンク、白、様々な色合いを見せてくれるアジサイですが、
土中のアルミニウムが発色に起因します。酸性・アルカリ性は重要なのですが、実際の所は
アルミニウムの多さも色味に関係してくるので「我が家のアジサイがピンクにならない!」
と思った方はアルミニウムに注目しても良いかもしれませんね。

ちなみに”秋色アジサイ”は花の老化に伴った変色なので、酸化する為に赤色になりがちですね…!
土中の成分によっても変色しないアジサイは元々備えてる色素が少ない為に変色しなかったりします♪

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ユリ科 (杜鵑草 ”松風” ホトトギス”マツカゼ”) Tricyrtis‘Matukaze’

庁舎の北口玄関前にある花壇に静かに、しかし悠然と咲くホトトギスがあります…。
ただ、多分ですが皆さんは色として認識してたり、花が咲いているなぁ。程度の認識かと思われます。

かつて昭和天皇は「雑草という植物は無い。」と言われたそうですが、当たり前の様に生えている
このホトトギスも、かつて誰かが植物を知っていた上で、花壇に植えて来庁者を楽しませる事を
考えたのでは……そう思えました。

そして長らく、コチラをタイワンホトトギスだと認識していた岩隈ですが、この文章を書くにあたって
改めて調べてみると…タイワンホトトギス×ホトトギスで生まれた品種なんだとか…!!
やっぱり植物は奥が深くて深くて…日々精進致します!

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朝晩の温度が冷たく感じる今、熊は怖いのですが山に入って紅葉を楽しみたくなりますね…(笑)
次回は植物散歩、きのこ編をお届けしたいと思います!

またねー!!!

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